【大前研一さんの言葉】
就職情報専門外社ダイヤモンド・ビック&リードが発表した08年大学生就職先人気企業ランキングの上位3位は以下の通りである。
【男子文系】
- 三菱商事
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井物産
【男子理系】
- 日立製作所
- 松下電器産業
- ソニー
【女子文系】
- 東京海上日動火災保険
- 三菱東京UFJ銀行
- 全日本空輸
【女子理系】
- 資生堂
- 松下電器産業
- 日立製作所
相変わらずの「大手・安定志向」だが、さっぱり理解できない。なぜなら、人気企業に就職するということは、自分で自分の能力が発揮できない会社を選んでいる、ということにほかならないからだ。
人気ランキングで上位になるような大企業の場合、若いうちに活躍できる余地はほとんどゼロである。60歳近くにならないと自由にやらせてくれない。それまでは「忍」の一字、ひたすら我慢である。
ところが、人間というのは我慢している間に頭が”フリーズ”してダメになる。つまり、人気ランキングで上位の大企業に就職するということは、その会社の鋳型に入って石膏のように固まるということなのだ。
おそらく日本の大企業で若くして活躍できる会社は、32歳までに新規事業を立ちあげられなかったら辞めろというリクルートぐらいだろう。【大前研一】サラリーマン再起動マニュアル【書評・レビュー】
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