2014年1月31日金曜日

マッキンゼーで求められるリーダーシップとは?採用基準【書評・レビュー】

【送料無料】採用基準 [...
【送料無料】採用基準 [...
価格:1,575円(税込、送料込)

マッキンゼーの採用基準で最も大事なのは「考えることが好きか?」です。マッキンゼーでは、あらゆる大企業が解決できない問題を解決する会社です。よって考える力がない人は、働くことができません。

”考える”という行為を苦痛だと感じる人もいます。好きこそものの上手なれではありませんが、考えることが好きな人は考える力が養われているのです。よって、考えることが好きな人は頭が良いわけです。

考えるのが好きかを見極めるために、マッキンゼーの面接では候補者に問題を出した時に、「知ってる知識を一生懸命探して引っ張りだす」タイプなのか「自分の頭で考える」タイプなのかを見ています。

答えが正解かどうかは重要でありません。自分の頭で考えているかどうかを見ています。考えることが好きであれば、面接時にはスキルがなくとも、マッキンゼーに入社してから伸びる人材だと認められるわけです。

ちなみに、マッキンゼーで活躍できる人には自信過剰で、傲慢さが目立つようです。それは、自分ならマッキンゼーで働けるという自信からくるものです。面接官に誠意ややる気を見せることはあっても媚を売ったりはしません。

日本の会社では傲慢な候補者を嫌がる傾向にあると思います。それは当然です。誰にもプライドがありますから、自分の言うことを聞いてくれて大人しい、かつやる気がある部下を持ちたがるでしょう。

しかし本当に優秀な人は多少なりとも傲慢なのです。ここを逃して会社の成長は見込めません。

それから、マッキンゼーではいわゆる優等生タイプは不合格になります。ここでいう優等生というのは、あれもこれもそこそこできる、というバランスタイプです。バランスタイプはマッキンゼーには向いていないのです。

マッキンゼーでは、何かに突出したスパイク型人材を求めています。なぜなら、何かに特化していればそれは他の人にはできない価値を生むからです。そして、何かに欠けていたとしても、マッキンゼーでは様々に突出した人材がいるので、お互いに補いあうことができるというわけです。

さらに関西の大学生を採用するのは難しい傾向があるようです。原因は社会に触れる機会が少ないからです。逆に関東では、インターンや講演会、勉強会などが頻繁に開催されており、起業家や社会人と触れ合う機会が多いのです。

こうしたことからも、学生のうちに社会人と触れ合うことは非常に重要だと言えます。

リーダーの役割は主に4つです。
  1. 目標を掲げる
  2. 先頭を走る
  3. 決める
  4. 伝える
ちなみに”リーダーの能力”と、”管理能力”と”プレイヤーとしての能力”は全くの別物です。

リーダーの役割は、方向性を決めることです。管理能力は、部下に仕事割り振ったり、人事異動や人事採用、給料を決めたりする能力です。プレイヤーは業務を遂行する能力です。

なぜか、日本の企業ではこれらを混同しています。平社員として入社し、業務を遂行する能力(プレイヤー)を認められた人が、リーダーシップも管理職も担ってしまいます。

しかし、先程も述べたようにこれらは全く別の能力であるため、プレイヤーとしてうまくいっても、リーダーになったとたんに、業績が悪化したり、部下の不満が続出するなんてことは山のようにあると思います。

最後に、優秀な人を雇うために一番大事なのは、人事担当が”自ら外に出る”ということです。真に優秀な人というのは、面接に受けに来てくれる可能性は少ないんです。先程も述べたように、優秀な人というのは多少なりとも傲慢さを持っています。

つまり、優秀な人というのはどこでも食っていけるという自信があるため、どこで働いても良いと思っています。本当に自分の会社を成長させたければ、優秀な人を自ら確保しに行き、頭を下げてでも働いてもらうことが最も重要なのではないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿

人気の投稿