2014年1月16日木曜日

日本を蝕む偏差値教育

【大前研一さんの言葉】 
当時の与党・自民党は学生をどうコントロールすればいいか、その知恵に頭を絞り、その結果、編み出されたのが偏差値教育だったのだ。要するに偏差値は国家が決めた価値観のワク組に学生を押し込めて、タガにはめる道具だったのだ。 
偏差値などなかった時代は、みんな、自分の未来は無限だと思っていた。学校の成績がどうであれ、なりたい自分を自由に思い描くことができた。ところが偏差値教育以後、自分の未来を偏差値で輪切りにされた子供たちは「自分の偏差値で行けるのは○○大学と☓☓大学」と、自分のやりたいことよりも偏差値で進学先や就職先を決めてしまう。 
できない子ならまだしも、できる子ですら、「せっかく偏差値がいいのだから、こっちの大学へ」と、夢や希望などそっちのけで、先生や親が進学先を決めてしまうのだ。

みんな答えを知る方が好きですよね。できれば考えたくない。その方が安心だからです。だから偏差値という目に見える形の数字として表しているわけです。科目ごとの評価も10段階評価ですよね。しかし、人の能力というのはそれだけで計れるものではありません。今の世の中に仕事は無数にあるし、その能力だって無限にあるんですよ。

日本の教育による最大の被害者は誰か?

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