【大前研一さんの言葉】
当時、私は企業戦略を「競争相手との相対的な力関係の変化を、自社にとって効率よく変化させるべく計画する作業」と定義しました。そして、この力関係を変化させる方法として挙げたのが、次の3つです。
KFS(成功のカギ)に基づく戦略
経営資源の配分に競合相手のそれよりも濃淡をはっきりさせ、KFSに資源を集中させることで、自社のシェアや収益性における優位性を勝ち取る。これはとりわけ、同じような経営資源を抱える競合他社との競争において有効である。
相対優位に基づく戦略
第一の戦略に対し、競争の条件が同一でないことに着眼して相対優位を確保する。直接は競合しない製品に関する技術、販売網、収益構造などを当該製品における競争に反映させる。あるいは資産の内容における相対的な差を利用するケースがこの第二の戦略に該当する。
新基軸の展開による戦略
相手がやらないことを積極的に展開し、市場を切り拓いていく。新基軸を打ち出し、競合他社の追従を許さないように有利に戦いを進めるのがこの第三の戦略である。【大前研一】ザ・プロフェッショナル【書評・レビュー】
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